【映画入門】初心者に知って欲しい映画の特徴、ドラマとの違い【映画の魅力】
はじめに
映画の特徴は映画の良さなので、映画を見るときに作品の魅力をより感じられると思います。
この記事を読む上で注意して欲しいのが、ここで書いていることは『ドラマに比べて映画はこういう作品が多い』という意味であり、『多くの映画がこうだ』という意味ではないということです。
なので、例外はいくらでもあります。
関連記事
映画の特徴:実験的(ユニーク)
実験的な映画『トニー滝谷』
基本情報
時間:75分
公開:2005年
分類:ヒューマン
あらすじ
親も兄弟も妻も亡くした孤独な父親からトニーという名前を付けられた『トニー滝谷』は、自らも孤独な人生を送っていた。
そんな中、トニーは仕事場を訪れた『小沼英子』に恋をする。
ポイント
・話、キャラクター、映像、ナレーション、音楽、あらゆる要素に孤独を感じる。
・ナレーションベースで話が進み、時折キャラクターがナレーションを補完する台詞を吐く(小説の映像化というより、映像を用いた小説という方が正確に思える実験的な作品。本作を見たら、普段小説を読まない人も小説を読みたくなると思います)
・切なく、美しく、儚い音楽。
・幻想、あるいは記憶を見ているような淡い画面。
・トニーは、一定のテンションを保ち続ける。
映画の特徴:台詞が少ない
台詞がない映画『草原の実験』
基本情報
時間:96分
公開:2014年
分類:ヒューマン
あらすじ
草原で暮らす少女は、父親と二人で穏やかな生活を送っていた。
ポイント
・台詞が一切ない。
・舞台は木や建物がほぼなく周りに人が住んでいない場所だが、寂しさを感じさせない。
・広い草原と空を捉えた引きの画が美しい。
・悲壮感があると同時に美しくもある音楽。
・少女の生活と少女に恋した二人の青年の争いが描かれる一方、不穏な描写がある(ラストは衝撃的)
映画の特徴:画面が暗いシーンが多い
画面が暗いシーンが多い映画『ヘレディタリー/継承』
基本情報
時間:127分
公開:2018年
分類:ホラー ヒューマン
あらすじ
祖母を亡くしたグラハム家。
これまでにも身内を亡くしてきた母親の『アニー・グラハム』は、夫や子どもと哀しみを乗り越えようとするが、悲劇は続く。
ポイント
・予想できない展開(どういう話なのかをなかなか掴めない)
・追い詰められた人間の描写がリアル。
・自然と心拍数が上がるような重低音がよく流れる。
・家族崩壊を描いた作品でもある。
映画の特徴:長回しのカットが多い
長回しのカットが多い映画『逃げた女』
基本情報
時間:77分
公開:2020年
分類:ヒューマン
あらすじ
結婚してからの5年間、夫と一度も離れたことがなかった『ガミ』は、夫の出張中に友人のもとを訪れる。
ポイント
・肉眼同様の映像でBGMがなく演技もリアルなため、とても自然な空気感が漂っている。
・ほぼ会話シーンで、その会話から女性たちの心の内が見えてくる。
・長回しが多くカメラは定点なため、隠しカメラで他人の会話を覗いているような感覚にさせられる。
・ガミは三人の女性と再会するが、三人目の時の様子が少しおかしい。
・明確化されない“逃げた女”の意味を、会話から考察できる。
映画の特徴:引き画が多い
引き画が多い映画『ホモ・サピエンスの涙』
基本情報
時間:76分
公開:2019年
分類:ヒューマン
あらすじ
様々な人々の様子が、女性のナレーションと共に次々と描かれていく。
ポイント
・不幸を生きる人を中心に描いているが、時折幸せを生きる人も描いている。
・ひと気がない街や濁った空といった、終末を感じさせる世界観。
・どのシーンもカメラが定点で動かない。
・虚無を感じさせるキャラクターたち。
・美しい街並みや内装とキャラクターたちのテンションのギャップが、悲壮感を増大させている。
映画の特徴:カメラがよく動く
カメラがよく動く映画『ロゼッタ』
基本情報
時間:93分
公開:1999年
分類:ヒューマン
あらすじ
トレーラーハウスで母親と2人で暮らしている『ロゼッタ』は、母親との喧嘩が絶えない。
ロゼッタは経済的にも苦しいが、働いていた工場を解雇されてしまう。
ポイント
・動き回るロゼッタをアップで追うカメラ。
・BGMが一切使われていない。
・本当に演技なのかと疑いたくなるロゼッタ役の演技。
・働くためなら誰にでも牙を剥くロゼッタ。
・ロゼッタは腹痛にも悩まされている。
映画の特徴:音楽を使わない(あまり目立たない音楽を使う)
音楽が使われていない映画『夏時間』
基本情報
時間:104分
公開:2020年
分類:青春
あらすじ
夏休み。
父と弟と共に祖父の家で暮らすことになった『オクジュ』は、叔母を加えた五人で夏休みを過ごす。
ポイント
・オクジュは、よく喧嘩になる弟、偽物の靴を売っている父、父と離婚した母、そりが合わない叔母、連絡してこない彼氏、容姿が気に食わない自分など、自分を含めた身の回りに不満を持つ一方で、祖父との間に摩擦はなく家族の誰よりも祖父を大切に想っている。
・まだ無邪気な弟と、思春期の憂鬱さを抱えている姉の対比。
・肉眼のような映像、リアルな演技、BGMが使われていない、これらの要素がとても自然な空気を漂わせている(それが終盤の虚しさを増幅している)
・服装だけでなく、自然や食事からも夏を感じられる。
・終盤の食事シーンで、オクジュがカメラを見た(前を見た)直後に泣き出す理由。
映画の特徴:雰囲気がリアル
雰囲気がリアルな映画『左様なら』
基本情報
時間:86分
公開:2019年
分類:青春
あらすじ
高校生の『岸本由紀』と『瀬戸綾』は、中学三年生からの同級生。
学校帰りの海辺、瀬戸は中学時代の教師の葬式で「みんな凄い泣いてたのに、由紀ちゃんだけ泣いてなかった」と言い出し、引っ越すことになったと告げる。
ポイント
・極めてリアリティが高い演技と雰囲気。
・脇役や台詞がないようなキャラクターも含めて、「いるいる」と言いたくなる現実感がある。
・高校生ならではの生徒同士の距離感といざこざがあり、クラスという社会の複雑さを感じさせる。
・由紀と瀬戸の関係性(由紀は瀬戸と仲が良かった一方で、瀬戸が一部の生徒から嫌がらせを受けているのに気付きながらも何もできなかった。瀬戸は海辺で由紀にキスをしている)
・由紀と昔からの知り合いである男子の物語と、属するグループに馴染めていない女子の物語も見逃せない。
映画の特徴:キャラクターのテンションが低い
キャラクターのテンションが低い映画『エヴォリューション』
基本情報
時間:81分
公開:2016年
分類:サスペンス SF
あらすじ
少年と女性しかいない島で暮らす『二コラ』は、母親に「海の底に腹に星型のものが付いた死体があった」と伝えるが、母親はそう見えただけだと言う。
ポイント
・少年たちに施されている医療行為の目的。
・虚無を感じさせるキャラクター。
・閑散とした街並みや室内が不気味。
・島を舞台にしていることが活かされるラスト。
映画の特徴:謎を残したまま終わる
謎を残したまま終わる映画『バーニング 劇場版』
基本情報
時間:148分
公開:2018年
分類:サスペンス
あらすじ
小説家を目指しながらバイトをする『イ・ジョンス』は、街で幼馴染の『シン・ヘミ』と再会する。
ヘミがアフリカへ行っている間ペットのネコの面倒を見ていたジョンスは、アフリカから帰国したヘミを迎えに行くが、ヘミは謎の男『ベン』と一緒だった。
ポイント
・ジョンスの細かい仕草や表情で感情が伝わってくる。
・一見すると親切そうだが、節々で不信感を抱かせる富裕層の男ベン(ジョンスの敵であり理想でもある)
・ジョンス不在のシーンがなく、常にジョンス視点で進む。
・落ち着いていて安らぎを感じる一方で、ミステリアスな不穏さも感じる音楽。
・いくつもの謎があり、迷路に迷い込んだような感覚になる(なぜ失踪したのか。ジョンスの家にかかってくる無言電話は誰からなのか。ベンは何者なのか。ヘミは本当に猫を飼っていたのか。昔ヘミが落ちたという井戸は本当にあったのか。整形したと言っていたヘミは本当にヘミなのか)
映画の特徴:バッドエンド
ネタバレ注意
以下バッドエンドの映画を紹介します。
バッドエンドの映画『ビバリウム』
基本情報
時間:97分
公開:2020年
分類:パニック SF
あらすじ
小学校で教師をしている『ジェマ』は、恋人の『トム』と不動産屋を訪れる。
2人は営業マンに勧められ、理想の宅地だと言う“ヨンダー”を見に来る。
9番の家を紹介された2人は各部屋を見て回るが、庭を見ていた間に営業マンが姿を消す。
あまり乗り気でなかったトムは「今のうちに帰ろう」と言い2人は車を発進させるが、道に迷ってしまう。
ポイント
・整っているという恐怖(シンプルな同じデザインの家が等間隔で無数に並んでいる。絵に描いたような雲が浮かんでいる)
・ジェイとトムは謎の少年を育てることになる(異様な早さで成長し、人間離れした奇声を上げる)
・娯楽がなく人もいないが食糧が提供されるため、ただ生きるしかない辛さを感じさせる。
・精神的に追い込まれることでジェマとトムに亀裂が生じる(家庭内別居のような状態)
・二人が閉じ込められた世界や少年の正体については解明されない(一方で、少年の役割については明らかになる)
【NewJeans】好きなガールズグループを紹介【おすすめ】
はじめに
今回は『NewJeans(ニュージーンズ)』を紹介します。
おすすめ曲
爽やかでキュートなグループ。
黒髪ロングが印象的で、メンバーの統一感が高いです。
楽曲は落ち着いていて洋楽感が強く、アイドルにしては珍しく派手さがないです。
繰り返し聴きたくなる曲で、浮遊感がたまりません。
英語詩がかなり多いのも特徴的です。
曲に激しさはないですが、アップテンポが多いのでダンスも速い振り付けが多く、けっこう激しいと思います。
再生リスト
人気曲や隠れた名曲など、おすすめ曲をまとめました。
※イヤホン推奨。
NewJeansについて
NewJeans(ニュジ)を知ったのは、HYBEのYouTubeチャンネルに投稿された『Attention』のMVが投稿された時です。
メンバーの雰囲気に今までにない新しさを感じたし、何より曲の洋楽っぽさに驚きました。
ニュジを知った時の僕は未だ洋楽を聴いていなかったんですけど、ニュジの曲を聴いて「洋楽の良さが分かったかも」と思い、挑戦してみました。
そしたらもう最高で、それから洋楽も聴くようになりました。
音楽の幅を広げてくれたという意味でも、僕にとってニュジは重要な存在です。
ニュジは可愛さも新しいと思います。
従来の女性アイドルの可愛いとは違い、曲もスタイリングもお洒落な可愛さがあるんですよね。
ニュジがアイドルオタク以外にも人気なのは、この点も大きく影響していると思います。