【進撃の巨人】残酷すぎる名作TVアニメ【おすすめ・感想レビュー】

基本情報

※シーズン1の基本情報です。

話数:25(24分)
開始:2013年
監督:荒木哲郎
構成:小林靖子
原作:諫山創
分類:ファンタジー サスペンス アクション

あらすじ

巨人に支配された世界で暮らす人類は、3重の壁によって巨人から身を守っていた。
しかし、845年。突如出現した『超大型巨人と鎧の巨人』によって壁が破られ、人類は地獄へ突き落されてしまう。

ポイント

巨人について

巨人について分かっていること
・知性がなく人間との意思疎通の例がない。
・生殖器は存在せず、繁殖方法も不明。ほとんどが男性のような体つきをしている。
・体は高温で、人間以外の生物には関心を示さない。
・人のいない環境下で100年以上存在していることから、食事をとること自体必要なく、巨人の目的は捕食ではなく殺戮だと言われている。

続きが気になるストーリー

原作漫画は30巻以上出ていますが、徹底して本筋のストーリーを描いていて横に逸れないため、第1話から『ノンストップで走り続けるように』ストーリーが展開していきます。
また、第1話から『謎と伏線』を張りまくっていて、一気に心をつかまれます。
謎は少しずつ着実に明かされていくので興味の持続は続きますし『伏線回収は鳥肌もの』です。

序盤で浮かび上がる謎

二千年後の君へ

第1話のタイトルです。
誰から見た二千年後なのか、『君』とは誰を指しているのでしょうか。

エレンの涙

野原で目覚めた主人公の『エレン・イェーガー』は「すっげー長い夢を見てた気がする」と口にし、目には涙を浮かべます。
しかも、エレンが見ていたのは、『その後に起こること』なんです。

地下室の鍵

壁が破られる前、エレンが調査兵団に入りたがっていると知った父グリシャは「帰ったらずっと秘密にしていた地下室を見せてやろう」と言い仕事へ出かけました。
しかし、グリシャが仕事から帰る前に壁が破られてしまいます。
壁が破られた後、避難先で目覚めたエレンの首には、グリシャが持っていたはずの地下室の鍵が掛かっていました。
一体誰がいつエレンに鍵を託したのか、姿を消したグリシャの行方は、そして地下室には『どんな秘密』が眠っているのでしょうか。

残酷

まず、感傷に浸っている暇がないくらいキャラが死にます。
しかも、死ぬのは主要キャラも例外じゃないので『まぁこいつは死なないだろうな』というのが通用しないんです。
おかげで戦闘が始まるたびに、好きなキャラがあっさり死ぬんじゃないかとビクビクしちゃいます。

キャラクターには黒い部分があって。主人公のエレンは小さい頃に殺人を犯してるし、倫理的にアウトな発言も少なくなく、これはエレンに限った話ではありません。
でも黒い部分を見せてくれることによって、より人間味のあるキャラになってます。

なにより残酷なのは『キャラがとことん追い込まれる』ところです。
絶望に抗いながら必死で進むんだけど、進めば進むほど追い込まれていく。
恵まれたキャラなんていません。

立体起動アクション

人類は『立体起動装置』という装備を使って巨人と戦うのですが、その際に動くキャラに合わせてカメラも動くカメラワークがよく使われていて、観てる方も体が動きそうになるくらい臨場感あふれるシーンになってます。

アニメの醍醐味って動きがあることですが、動かすのが大変だから動きが多い作品ほどアニメ化は大変だし、動きがおろそかになって失敗することも多いんですよね。
それを進撃は『ここまでできるのか』ってくらい動かしてるからスゴイです。

おわりに

原作の深いストーリーに大迫力のアニメーションと音楽、声優陣素晴らしい演技が加わり、素晴らしいアニメに仕上がっています。