アニメ映画「AKIRA」の魅力を紹介【おすすめ・感想レビュー】

基本情報

監督:大友克洋
脚本:大友克洋 橋本以蔵
原作:大友克洋
音楽:山城祥二
制作:東京ムービー新社
公開:1988年7月16日
分類:SFアクション

キャスト
金田:岩田光央
鉄雄:佐々木望
ケイ:小山茉美
竜:玄田哲章
敷島大佐:石田太郎
ドクター:鈴木瑞穂
タカシ:中村龍彦
キヨコ:伊藤福恵
カオリ:淵崎有里子

あらすじ

舞台は1988年に起きた第三次世界大戦から31年後、2019年のネオ東京。

『金田(かねだ)』率いる暴走族メンバーの『鉄雄(てつお)』はバイク走行中に道路に立っていた白髪の少年が原因で事故を起こす。
負傷した鉄雄を心配する金田たちだったが、鉄雄と白髪の少年は突然やってきたヘリに連れ去られてしまう。
そして、鉄雄は事故の際に白髪の少年と接触 したことで能力に目覚めるのだった。

金田

仲間である鉄雄が連れ去られ、しかも手にした強大な力を使い暴れているというシリアスな状況に金田は直面しますが、その割に『普段の金田』が残っているところが好きです。
それは鉄雄がいるかで変わってきて、鉄雄の前だと緊張感がありますが、鉄雄がいない場面ではおちゃらけたり、鉄雄とは関係ない話をしたりすることがあります。
これを金田が意識的にやっているのか無意識なのかは分かりませんが、鉄雄の事だけで頭が一杯になって、精神的に追い込まれたり冷静な判断が出来なくなる危険を回避することに繋がっていると思います。
『楽に生きる術』を身に着けているのは金田らしいですね。

鉄雄

金田に対して
鉄雄はいつも自分の前に立っている金田に対して劣等感を持っています。
鉄雄は金田に力を見せつけますが、傷つけるようなことはしません。
「しねぇ」と金田に言ったりもしますが、本気で金田を殺そうとしてる様には見えないんですよね。
実際、金田の前で力を使うときは金田を直接攻撃することはなくて、周りの物を壊すだけです。
劣等感を持っていても鉄雄にとって金田は大切な友達で『ただ力を見せつけたい』だけなんだと思います。

自分にとって邪魔な存在か
軍や医者など『自分を管理しようとする邪魔な存在』には容赦なく攻撃しますが、自分に干渉しない民衆を直接攻撃することはしません。
また、鉄雄を支持する人たちが軍に攻撃されたときは、悲しい表情を浮かべキレるように力を使います。

鉄雄の暴走は無差別に人を傷つけるようなものではなくて、自分の中の欲望や怒りを放出するものだと思います。
『俺を舐めんな』『俺の邪魔すんな』という心の叫びだと思うと切ないです。

映像


派手なアクションや日常の動きも素晴らしいのですが、一番印象的なのは『煙』です。
破壊によって起きる爆発や崩壊、銃の発砲、寒い環境で吐く息、炎などによって発生する様々な煙が蠢いています。

色彩
暗いシーンと光で照らされるシーンが多く、光の色も様々なため、人や物の色がシーンによって変わることが多いです。
また、コンピューターの光がやたらとカラフルで『レトロ感』があります。

プレスコ
絵に合わせて台詞を録る『アフレコ』は、尺は合っていても発音の動きまでは再現されません。
一方本作は『プレスコ』という、台詞を先に録りそれに合わせて絵を描く手法で作られているため、台詞の発音と口の動きがちゃんと合ってることに注目してみてください。

音楽
『民族楽器と人声』を使った音楽で、不気味さと神秘さを感じさせます。
未来都市と古くから伝わる音楽の対比が、テクノロジーの発達と逆行するように治安が悪化している世界、テクノロジーによって生み出された武器と人間の原始的な力との闘いを描いた本作とマッチしています。

最後に

近未来的な街並みに対して人々の服装は80年代だったり、一見ハイテクに見えてアナログな機械だったりと、88年に描かれた未来ならではのアンバランスさが面白いです。

推しキャラ
鉄雄(てつお)

本作の魅力的な要素
設定 雰囲気 色彩 キャラデザ
美術 表情 動き 音楽