アニメ「REDLINE」の魅力を紹介【おすすめ・感想レビュー】

基本情報

監督: 小池健
原作:石井克人
音楽:ジェイムス下地
制作:マッドハウス
公開:2010年10月9日
分類:SFアクション
出演:木村拓哉 蒼井優 浅野忠信 青野武 廣田行生 石塚運昇

あらすじ

レーサーの『JP』は、相棒でメカニックの『フリスビー』と共に八百長レースを行っていた。
そんな中、JPは銀河最速を決めるカーレース『レッドライン』に棄権者の代わりに出場することになる。

動きまくるアメコミ風作画

何も知らずに観たら『アメリカのアニメだと勘違いしても不思議じゃない』、むしろその方が自然なくらい『アメコミを彷彿とさせるタッチの作画』です。
その要因が『影つけ』にあり、通常は元の色を暗くする程度ですが、本作ではそれを『真っ黒に塗りつぶして』います。

動きも素晴らしくて、レースシーンは『髪や皮膚が揺れるだけでなく、煙や炎が蠢いていて躍動感にあふれて』います。
この『アメコミ風の絵が揺れ蠢く映像だけでも、十二分に楽しめる作品』に仕上がっています。

世界観

宇宙を舞台にしていて、色んな生命体が登場します。十人十色の特徴があり、ピクサー作品のような魅力があります。
好きなのが、そういった個性が当たり前に受け入れられていて差別や偏見がないところです。
差別や偏見があるとダメというわけではありませんが、全身が奮い立つようなレースが見れる本作の世界は、楽しく明るい世界であって欲しいのです。
 

笑える設定

レッドラインが開催されるのは『ロボワールド』という独裁国家なんですが、レッドライン側は『ロボワールドの許可を得ずに』会場にしてしまいます。
それにロボワールド側は怒って『レッドラインの邪魔をしよう』と行動するわけです。

一見『悪の組織が悪だくみをしている』かのように見えるけど、実際は『勝手に会場に使われてしまった被害者』なのが面白すぎます。
このギャグみたいな設定があるから、ロボワールドのやることなすこと全てが笑えるんです。

熱すぎるレース

レースはただ速さを競うのではなく『敵に攻撃を加えて邪魔したり、水面上や地中を走る』など、まさに『何でもありなレース』なのが面白いです。
その際に出てくる『武器の動きや、モーションチェンジする過程の動き』が観ていて気持ち良いんですよね。

後半に描かれるレッドラインのレースでは『ロボワールドの隊員たちも加わり、お祭り騒ぎ状態』で、観ていて本当に身体が熱くなってくるくらいテンション上がります。
それが30分以上続くので、観終わった時はドッと疲れます。

『JPとソノシーに関わる終盤のレース展開』と、『JPの特徴を活かした決着のつき方』、そして何より、決着がついた後には何も描かず『レースの勢いのまま駆け抜けるように終わる』のが最高すぎます。
「このまま終わったら最高だなぁ」と思っていたら、その願望通りの終わり方だったので、思わず声が出ました。

JPとフリスビー

JPとフリスビーの『奇抜な容姿とは対照的な落ち着いたキャラ』が、癖になります。二人を演じるキムタクと浅野さんの演技もポイントで、他のキャラはアニメ特有の誇張した演技だから、JPとフリスピーの『自然な喋り』が彼らに特殊性を付与しています。また、普段のJPに落ち着きがあることで『レース時のハイテンションがより際立って』います。

とにかく楽しい世界観

堅苦しさが皆無で、自由な世界観です。

絵柄が全く違うシーン
ある家族が食事をしながらテレビを観てるシーンが『他のシーンとは絵柄が全く違い』ます。そのシーン自体も、変なロボットがいるわ、銀色タイツを着たキャラがいるわで、無茶苦茶です。

多種多様な生命体
数多くの生命体が登場し、十人十色の特徴があります。好きなのが『そういった個性が当たり前に受け入れられていて、差別や偏見が描かれない』ところです。差別や偏見があるとダメというわけではありませんが、本作の世界は、楽しく明るい世界であって欲しいのです。

お気に入りの笑えるシーン
フリスビーがヤクザの組長と会話するシーンで、女性が組長の口に指を入れて動かしているんですけど、誰もそのことに触れず会話が進みます。『明らかに不自然なこと』をしておきながら『完全スルーを決め込まれる』ので、もうおかしくて仕方がありません。

ストーリーもシンプルだし「楽しいものを作りたい」という強い想いを感じます。原作の石井さんは『笑顔が印象的な人』で、彼から本作が生まれたことに凄く納得がいきます。

最後に

推しキャラ
JP

本作の魅力的な要素
設定 キャラクター 質感 色彩 キャラデザ 美術 表情 動き 音楽

キムタク主演なのに、僕は本作の存在すら知りませんでしたし、世間一般どころかアニメファンにもあまり観られてないと思います。
『この映像体験は、他の作品ではできない』ので是非観て欲しいです。