アニメ「妄想代理人」の魅力を紹介【おすすめ・感想レビュー】

基本情報

監督:今敏
原作:今敏
音楽:平沢進
制作:マッドハウス
開始:2004年2月2日
分類:サイコスリラー

キャスト
鷺月子:能登麻美子
猪狩慶一:飯塚昭三
馬庭光弘:関俊彦
マロミ:桃井はるこ

あらすじ

人気マスコットキャラクター『マロミ』の作者で、周囲から寄せられる嫉妬と新作への期待に苦しんでいた『鷺月子(さぎ つきこ)』は、ある夜通り魔被害に遭う。
通り魔について覚えているのは、小学生くらいの背丈でバットで襲われたということ。

世間を賑わせる通り魔は、そのうち『少年バット』と呼ばれるようになる。

刑事の『猪狩慶一(いかり けいいち)』は、月子の証言が嘘ではないかと疑っていたが、通り魔事件を追っていた雑誌記者までもが少年バットに襲われてしまう。

ストーリー構成

本作には、全体を通して描かれる『連続通り魔事件を起こしているとされる少年バットが何者なのか』という本筋のストーリーと、『様々なキャラたちを描いた』一話単体としてある程度独立したストーリーがあります。
各回には『少年バットが登場する』という共通点がありますが『本筋のストーリーに深く関わるモノとそうでないモノ』があります。

また、全13話を大きく三つに分けられます。
・1話~7話(通り魔事件に深く関わってくるキャラのエピソード)
・8話~10話(通り魔事件と直接関係がないキャラのエピソード)
・11話~13話(通り魔事件解決編)

悩みを抱えたキャラたち

通り魔事件と深い関わりを持つキャラたちには、各エピソードごとにスポットライトが当たります。
また、彼らには『悩みを抱えている』ことや『その悩みが複数の自分によってもたらされている』といった共通点があります。

例えば
・二重人格でもう一つの人格を追い出そうと格闘するキャラ。
・良い児童を演じてるけど内では周りを見下していて、あることをきっかけに人気者からいじめの対象になってしまうキャラ。
・警察官という職に就きながら、ヤクザに要求された金を集めるために窃盗を繰り返すキャラ。
などがいます。

番外編エピソード

8話~10話の通り魔事件とは直接関係がないエピソードも、本作の大きな魅力になっています。

8話
三人の自殺志願者のエピソードで、他のキャラとは対照的に『とても気楽そう』なのが印象的です。

9話
四人の主婦それぞれが、少年バットの話を次々に披露していくエピソードです。一人だけ年代の違う主婦がハブられてるんですけど、それが『あからさまじゃなく何気なくハブられていて、向かい合う主婦たちの輪からも若干外れてる』のが、なんともリアルです。

10話
意図せずに周りに迷惑をかけてしまい、自分の非は認めないアニメの制作進行の男を描いた回です。ジェットコースターのように『コメディとホラー』が行き来し、一番好きな回です。

デザイン

キャラの顔ってどのアニメもある程度統一感がありますよね。
でも本作は、それぞれのキャラの顔に凄く個性があり、しかも『メインキャラだけではなく、モブキャラにも個性がある』のが素晴らしいんですよね。

顔は結構リアルで『こういう顔の人いるよなぁ』となります。
リアルだから『お世辞にも可愛いとは言えない幼女』が出てきたりして、アニメでは当たり前の『美化された世界観』とは違います。

また、『各キャラのデザインと中身』も合致していて、キャラデザだけでここまで楽しませてくれる作品はそうそうありません。
千と千尋の神隠し』に出てきそうなキャラが結構いて、そしたらキャラデザがジブリ出身の千と千尋にも参加されてる方で納得しました。

美術も作り込まれていて『日本特有のごった返した街並み』が凄くリアルで、素晴らしいです。

観る上での注意

観てると『コレってどういう意味なんだろう』となる箇所が出てくると思いますが、深く考えずにスルーして大丈夫です。
それらを理解しなくても、本筋のストーリーを理解することに支障は出ませんし、それよりも『音楽やデザイン』に意識を持っていった方が作品を楽しめます。

今敏監督も「何でも解釈すれば分かると思ったら大きな間違いだ」と言っているくらいなので『分からなくていいんだ』という心構えで観ることが大事です。

最後に

キャラが追い込まれるシーンで、キャラの心拍数が上昇するのとシンクロさせるようにして、視聴者の心拍数を上昇させるような音楽が流れるのが印象的です。

推しキャラ
馬庭光弘(まにわ みつひろ)

本作の魅力的な要素
設定 雰囲気 キャラクター
キャラデザ 美術 表情 音楽