アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の魅力を紹介【おすすめ・感想レビュー】

基本情報

監督:庵野秀明
原作:庵野秀明
音楽:鷺巣詩郎
制作:GAINAX タツノコプロ
開始:1995年10月4日
分類:ダークSF

キャスト
碇シンジ緒方恵美
葛城ミサト三石琴乃
綾波レイ林原めぐみ
惣流・アスカ・ラングレー宮村優子
赤木リツコ山口由里子
碇ゲンドウ立木文彦
冬月コウゾウ清川元夢
伊吹マヤ長沢美樹
日向マコト結城比呂
青葉シゲル子安武人
加持リョウジ山寺宏一

あらすじ

舞台は西暦2000年に起きた大災害『セカンドインパクト』から15年後の西暦2015年。

別居中の父に呼び出され、待ち合わせ場所で迎えを待っていた14歳の碇シンジ(いかり しんじ)』の前に現れる『謎の生命体(使徒)』
そこにやって来た、迎えの葛城ミサト(かつらぎ みさと)』に連れていかれた『特務機関NERV(ネルフ)』では『人造人間エヴァンゲリオン』と、父碇ゲンドウ(いかり げんどう)』が待っていた。
そしてシンジは、エヴァンゲリオンに乗り使徒と戦うよう、ゲンドウに命じられる。

感情の表現

全体としてのストーリーはシリアスですが、コミカルなシーンも意外とあります。
さっきまで物凄く暗いシーンだったのに、急に明るいシーンになる。
これが『感情が起伏な人間という動物』と合致しています。

キャラが『怒り・笑い・落ち込む』作品は、本作以外にもたくさんあります。
しかし、キャラの感情を台詞と音楽だけではなく『色彩やコントラスト』も使って表しているのが特徴的で、感情の起伏とシンクロするように映像のテイストも変化します。
映像と音で創り上げるアニメで、その両方を使い感情を表現している作品は現在でもほとんどなく『新しい』と感じられるのが凄いです。

環境音

街で流れる音楽や駅アナウンス、部屋や車中で流れるテレビやラジオの音声が、緊張感があるシーンでも流れていて、どんな状況下でも『世界は動き続けている』ことが伝わってきます。
皆さんもありませんか?自分そっちのけで周りが動き続けてることに虚しさを感じることが。
それは、自分のために世界が存在しているのではなく、世界があって初めて自分が存在していることの表れで、同じように本作は『世界があって初めてキャラクターたちが存在している』と感じさせます。

時間感覚
シンジが綾波レイ(あやなみ れい)』の住む部屋を訪れるシーン、外では工事の音が鳴っています。
しかし、その音は『シンジがレイの裸を目撃してしまった瞬間』に消えます。
そして、シンジがレイを押し倒してしまうシーンの後に、再び工事音が鳴り始めます。
シンジの中の時が止まってから流れ始めるまでを、環境音で表現しているのです。

緩急
僕が一番好きなのが、台詞もBGMも無い環境音だけの時間が続いた後、キャラが一言台詞をつぶやき、その台詞をブツ切るようにしてシーンが切り替わる演出です。
緩急をうまく使っていて、画面に引き込まれます。

構図

まず、アップと引きや真上と真横など『どれくらい寄るか、どの方向から映すか』というシンプルな部分で、色んな見せ方をしています。
未だにこれをやってる作品がほとんどありません。

また『そもそもキャラを映さないシーン』があります。
例えば
・座っているキャラの背中だけが、画面の端に写り込むシーン。
・屋台での会話シーンで、屋台の外観を映す。
・会話してるキャラがいる部屋に置かれたものを映す。
などがあります。

これらは『環境音と同じ効果』を発揮していて、画面の中に作品世界が広がっていることが感じられるため、より作品世界に没入できます。

シンジの葛藤

シンジはエヴァに乗ることを最初は拒否しますが、あの時点では『できるわけない』と思えたから拒否をした。
しかし、自分の代わりに運ばれてきたレイを見て『自分と同い年くらいの少女』がエヴァに乗り戦っていることを知り、できるわけないという『言い訳』が通用しなくなった。
それが「逃げちゃだめだ」という台詞と『エヴァに乗る決心』につながったのだと思います。

シンジにとっての最大の敵は『弱い自分』であり、その弱い自分といつも闘っています。
これは、それだけシンジが中学生にして辛い経験をたくさんしてきたことを表しています。
そして、自分と闘っているのはシンジだけではなく、ミサトやアスカも同様です。

問題の2話

本作の25話と26話は、TV版と劇場版とが存在します。
TV版の25話と26話に関しての賛否がありますが、僕としては『この2話がないエヴァなんて考えられない』ですね。
映像演出の魅力が詰まっていますし、何より『心理的葛藤』を時間をかけて描くことで、キャラの深みと作品のメッセージ性が増しています。

最後の「おめでとう」で観てるこっちまで救われるくらい、僕自身のメンタルに影響を与えた回でもあります。

観る前に

設定の細かさと深さも本作の魅力の一つなのですが、ただ本編を観てるだけでは、それを把握するのは難しいです。
なので、本作をこれから観るという人には、設定を理解した上で観ることをおすすめします。
僕自身その状態で観たのですが、話が入ってきやすくて良かったです。
⇩の動画が分かりやすいです。

 

最後に

あらゆる面で『変わっている』のが、多くの人を虜にする要因だと思います。

推しキャラ
碇シンジ(いかり しんじ)

本作の魅力的な要素
設定 雰囲気 物語 キャラクター
色彩 構図 台詞 音楽 環境音