はじめに
ASIAN KUNG-FU GENERATIONの『Caterpillar / 芋虫』の歌詞を自分なりに解釈しました。
解釈に正解は無いと思いますし、あくまで僕個人の解釈ですが、より曲を好きになってもらえたら嬉しいです。
僕はこの曲を、危機感を抱かず楽観視することに警鐘を鳴らす曲だと思っています。
なので、この記事ではその前提をもとに解釈しました。
解釈
魂の値段はいくら
魂の値段はいくら
僕にそっと教えてよ
お金だけが物差しさ
君をこれから買い叩く出典(Caterpillar / 芋虫/作詞:後藤正文)
解釈
魂 ⇒ 活力 ⇒ 命
魂の値段 ⇒ 命を失うまで人を使うために必要な金 ⇒ 死ぬまで人を使うために必要な金
物差し ⇒ 評価を計るもの ⇒ 価値を表すもの
君 ⇒ 人
買い叩く ⇒ 安く買う
⇩
「死ぬまで人を使うにはいくら払えばいいか、僕にだけ教えてよ」
「価値があるのは金だけさ」
「これから人を安く買うんだ」
淀んだグレーの
淀んだグレーの工場街で
まとめて顔を削ぎ落とす
個性なんて必要ないさ
家畜のように飼い慣らす出典(Caterpillar / 芋虫/作詞:後藤正文)
解釈
淀んだグレー ⇒ 濁った灰色 ⇒ 汚れている ⇒ 無秩序
工場街 ⇒ ものを作る場所 ⇒ 人を形成する場所 ⇒ 学校
まとめて ⇒ 全部 ⇒ 全員
顔を削ぎ落とす ⇒ 誰が誰だか分からなくする ⇒ 個性を失わせる
家畜 ⇒ 管理される
飼い慣らす ⇒ 都合の良い人間に育てる
⇩
「無秩序な学校で全員の個性を失わせる」
「個性なんて必要ないさ」
「家畜のように管理して、都合の良い人間に育てるんだ」
そんな未来が
そんな未来が近いだなんて
冗談だって言えるのかい
そんな時代は来ないだなんて
胸を張って言えるのかい出典(Caterpillar / 芋虫/作詞:後藤正文)
解釈
近い ⇒ 来そう
冗談 ⇒ 本心じゃない ⇒ 嘘
時代 ⇒ 未来
胸を張って ⇒ 自信を持って
⇩
「そんな未来が来そうだなんて嘘だ」と言えるの?
「そんな未来は来ない」と自信を持って言えるの?
パスポートだって
パスポートだってハラワタだって
どこかの市場で売り飛ばす
その収益で石油を買って
街ごと燃やしてしまうのさ出典(Caterpillar / 芋虫/作詞:後藤正文)
解釈
パスポート ⇒ 身分証 ⇒ 生活するために必要なもの
ハラワタ ⇒ 臓器 ⇒ 生きるために必要なもの
売り飛ばす ⇒ 惜しげもなく安く売る ⇒ 大切にしないで安く売る
石油を買って街ごと燃やしてしまう ⇒ 罪を消すために罪を犯す
⇩
「生活するために必要なものでも、生きるために必要なものでも、大切にしたりなんかせず安く売り、その収益を使って犯した罪を消すためにまた罪を犯してしまうのさ」
そんな願いは
そんな願いはクレイジーだって
神に誓って言えるのかい
そんな時代は来ないだなんて
胸を張って言えるのかい出典(Caterpillar / 芋虫/作詞:後藤正文)
解釈
願い ⇒ 望む
クレイジー ⇒ 理解できない ⇒ 考えられない ⇒ ありえない
神誓って言える ⇒ 約束できる
時代 ⇒ 未来
胸を張って ⇒ 自信を持って
⇩
「そんなことを望む社会になるなんてありえない」と約束できるの?
「そんな未来は来ない」と自信を持って言えるの?
ひとかけらの夢
ひとかけらの夢
ひとにぎりの希望を
隠さないで出典(Caterpillar / 芋虫/作詞:後藤正文)
解釈
ひとかけら ⇒ 少しだけある ⇒ 完全に失っていない
ひとにぎり ⇒ 少しだけある ⇒ 完全に失っていない
隠さないで ⇒ 表に出して ⇒ 口に出して ⇒ 語って
⇩
まだ完全に失っていないなら、隠さずに夢や希望を語ろうよ。
まとめ
「死ぬまで人を使うにはいくら払えばいいか、僕にだけ教えてよ」
「価値があるのは金だけさ」
「これから人を安く買うんだ」
「無秩序な学校で全員の個性を失わせる」
「個性なんて必要ないさ」
「家畜のように管理して、都合の良い人間に育てるんだ」
「そんな未来が来そうだなんて嘘だ」と言えるの?
「そんな未来は来ない」と自信を持って言えるの?
「生活するために必要なものでも、生きるために必要なものでも、大切にしたりなんかせず安く売り、その収益を使って犯した罪を消すためにまた罪を犯してしまうのさ」
「そんなことを望む社会になるなんてありえない」と約束できるの?
「そんな未来は来ない」と自信を持って言えるの?
まだ完全に失っていないなら、隠さずに夢や希望を語ろうよ。
「そんな未来が来そうだなんて嘘だ」と言えるの?
「そんな未来は来ない」と自信を持って言えるの?
最後に
最後まで読んで頂きありがとうございます。
映像作品『映像作品集12巻』には、この曲のライブ映像が収録されています。
まだ観てない方はぜひ観てみてください。