はじめに
ASIAN KUNG-FU GENERATIONの『バイシクルレース』の歌詞を自分なりに解釈しました。
解釈に正解は無いと思いますし、あくまで僕個人の解釈ですが、より曲を好きになってもらえたら嬉しいです。
僕はこの曲を、人や社会の空洞(人が大切なものを失うこと/社会に足りないもの)を歌った曲だと思っています。
なので、この記事ではその前提をもとに解釈しました。
解釈
積み木のように
積み木のように積み上がり
砂漠のように乾いた街角を
ひとつずつ ひとつずつ
指を折るように
すり抜けるように出典(バイシクルレース/作詞:後藤正文)
解釈
積み木のように積み上がり ⇒ 一つ一つ増えていくもの ⇒ 悩み
砂漠のように乾いた ⇒ 水分を失った ⇒ 生きる力を失った
指を折る ⇒ 一つ一つ数える
すり抜ける ⇒ まずい状況などから何とか逃れる
⇩
たくさんの悩みを抱えて生きる力を失った日々を、一日一日数えるように何とか生きている。
タイヤのチューブは
タイヤのチューブは擦り減り
漕ぎ出すペースを奪い去るように
少しずつ 少しずつ
彼は離されたんだろう出典(バイシクルレース/作詞:後藤正文)
解釈
タイヤのチューブ ⇒ 進むために必要なもの ⇒ 生きるために必要なもの ⇒ 生きる力
漕ぎ出すペース ⇒ 進み出す速度 ⇒ 前向きに生きる力
漕ぎ出すペースを奪い去る ⇒ 前向きに生きれなくなる
離された ⇒ 行動できなくなった
⇩
生きる力を失い前向きに生きれなくなって、少しずつ行動できなくなった。
真昼の暑さに
真昼の暑さに干上がり
黒地に僕らがへばりつくように
ひとつふたつ ひとつふたつ
奪われるように
失うような出典(バイシクルレース/作詞:後藤正文)
解釈
真昼の暑さ ⇒ 辛い
干上がり ⇒ 水分を失う ⇒ 生きる力を失う
⇩
奪われるように少しずつ生きる力が失われていく辛い世の中だ。
スピードに意識を混ぜ込み
スピードに意識を混ぜ込み
失う怖さを紛らわす度に
少しずつ 少しずつ
僕は寂しくなったよ出典(バイシクルレース/作詞:後藤正文)
解釈
スピード ⇒ 速度 ⇒ 速度を表したもの ⇒ 現実
意識 ⇒ 欲求
スピードに意識を混ぜ込み ⇒ 現実を見ない
⇩
現実を見ないことで大切なものを失っていく恐怖心を紛らわす度に、少しず寂しくなった。
遠く向こうから
遠く向こうから雨の匂い
少し前から気付いていたんだよ出典(バイシクルレース/作詞:後藤正文)
解釈
遠く向こう ⇒ 未来
雨の匂い ⇒ 天気が悪くなる前兆 ⇒ これから良くないことが起きる
⇩
このままだと良くない未来になってしまうと、少し前から気付いていた。
走り出して数分の
走り出して数分の彼にだって
振り向けビーナス
いつかはこの空洞を埋めるように
微笑み合いたいな出典(バイシクルレース/作詞:後藤正文)
解釈
走り出して数分の彼 ⇒ 子ども
ビーナス ⇒ 愛の女神 ⇒ 愛 ⇒ 相手のことを考える
空洞 ⇒ 足りないもの
⇩
子どもたちのことも考えて。
いつかは、子どもたちのことも考えて世代関係なく皆で微笑み合える世の中にしたい。
錆びたペダル
錆びたペダル
色が褪せたサドル
漕ぎ出せ
走り出せ出典(バイシクルレース/作詞:後藤正文)
解釈
錆びたペダル ⇒ 進みづらい ⇒ 生きづらい
色が褪せたサドル ⇒ 長い間使っている ⇒ 長く生きている ⇒ 年を取っている
漕ぎ出せ ⇒ 前に進みだせ ⇒ 前向きに生きよう
走り出せ ⇒ 前に進みだせ ⇒ 前向きに生きよう
⇩
生きづらくなっても年を取っても前向きに生きよう。
振り返れば
振り返れば
見えなくなって
誰もいなくなったって
進まなきゃ さあ出典(バイシクルレース/作詞:後藤正文)
解釈
振り返れば ⇒ 過去を見ている ⇒ これまでの
見えなくなって ⇒ (思い出が)見えなくなって ⇒ 思い出を失う
誰もいなくなったって ⇒ 人がいなくなっても ⇒ 人を失っても
進まなきゃ ⇒ 生きなきゃ
⇩
これまでの思い出や、これまでに出会った人たちを失っても、生きていかなくちゃ。
さぁ生きようよ。
行き詰まった現在の
行き詰まった現在の僕らにだって
振り向けビーナス
いつかはこの空洞を埋めるように
微笑み合いたいな出典(バイシクルレース/作詞:後藤正文)
解釈
行き詰まった ⇒ 先へ行けない ⇒ 希望が見えない
ビーナス ⇒ 愛の女神 ⇒ 愛 ⇒ 思いやり
空洞 ⇒ 足りないもの
⇩
希望が見えない現在を生きている僕らには、思いやりが足りない。
いつかは、互いを思いやって皆で微笑み合える世の中にしたい。
まとめ
たくさんの悩みを抱えて生きる力を失った日々を、一日一日数えるように何とか生きている。
生きる力を失い前向きに生きれなくなって、少しずつ行動できなくなった。
奪われるように少しずつ生きる力が失われていく辛い世の中だ。
現実を見ないことで大切なものを失っていく恐怖心を紛らわす度に、少しず寂しくなった。
このままだと良くない未来になってしまうと、少し前から気付いていた。
子どもたちのことも考えて。
いつかは、子どもたちのことも考えて世代関係なく皆で微笑み合える世の中にしたい。
生きづらくなっても年を取っても前向きに生きよう。
これまでの思い出や、これまでに出会った人たちを失っても、生きていかなくちゃ。
さぁ生きようよ。
希望が見えない現在を生きている僕らには、思いやりが足りない。
いつかは、互いを思いやって皆で微笑み合える世の中にしたい。
子どもたちのことも考えて。
いつかは、子どもたちのことも考えて世代関係なく皆で微笑み合える世の中にしたい。
最後に
最後まで読んで頂きありがとうございます。
映像作品『映像作品集8巻』には、この曲のライブ映像が収録されています。
まだ観てない方はぜひ観てみてください。