はじめに
この記事では、僕が特に好きな実写映画を紹介しています。
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最新追加作品
4人の食卓
基本情報
時間：127分
公開：2003年
分類：サスペンス ファンタジー
あらすじ
インテリアデザイナーで婚約者がいる『カン・ジョンウォン』は、終点の電車で幼い姉妹が残されていることに気付くが、電車は去ってしまった。
翌日、姉妹が毒殺されたことをラジオで知ったジョンウォンは、婚約者が買ってきたダイニングテーブルに座る姉妹の死体が見えるようになる。
そんな中、ジョンウォンは姉妹の死体が見える女性『チョン・ヨン』に出会う。
ポイント
・話の主軸が見えずらくなっていて、それ自体がミステリーになっている（そのため終始目が離せない）
・落ち着いている一方で常に不安そうなジョンウォンのキャラクター。
・ミステリアスな音楽や意味深なカメラワークによって、現実と幻想の中間のような雰囲気がある。
・亡くなった姉妹の幻覚が見えることは、ジョンウォンの過去が影響している。
・家族を失ったことで抱える苦しみ（婚約しているジョンウォンは家族を持とうとしている）
最後にして最初の人類
基本情報
時間：70分
公開：2020年
分類：SF
あらすじ
20億年後の人類をナレーションベースで描く。
ポイント
・20億年先の人類が、作品内のキャラクターではなく視聴者に語りかける斬新な設定。
・地球であって地球でないような世界観。
・人が一切出てこず、建造物と空を中心に映している（カメラをゆっくり動かしながら撮ることで、より壮大に映っている）
・壮大で落ち着きのある音楽が、宇宙を感じさせる。
Pearl パール
基本情報
時間：102分
公開：2022年
分類：スリラー ヒューマン
あらすじ
1918年。
夫が従軍している中で両親と暮らす『パール』は、ダンサーになる夢を持っている。
しかし、母親はパールを厳しく縛り付けていた。
ポイント
・一見すると善良だが、実は狂気性を秘めているパール。
・パールは自由のない日々に対する絶望と、ダンサーに対する希望の狭間にいる。
・音響演出やカットの切り替えが、昔の映画のよう。
・ハピネスなシーンとダークなシーンの落差が激しい。
スナッチャーズ・フィーバー 喰われた町
基本情報
時間：95分
公開：2014年
分類：スリラー ファンタジー
あらすじ
大学生四人は、課題制作のために車で取材先へ向かうが、不気味な人間たちに遭遇する。
ポイント
・ホームビデオのような映像（そこで起きていることがより身近に感じられ、恐怖が増している）
・棒立ちしたまま動かない／満面の笑みを浮かべている／鏡を睨んでいる、文字にすると大したことではないのに、映像で見ると凄く怖い。
・不自然な人と自然な人が共存しているため、危険な状況なのか否かはっきりせず、余計に落ち着かない。
・基本的には落ち着いているカメラや音響が、何かが起きると激しくなる。
・残り三分の一くらいまで映画が進むと、漠然とした恐怖が明確な恐怖に変わり、生き残りの闘いになる。
スナッチャーズ・フィーバー 喰われた町 | Filmarks映画
おすすめ作品（五十音順）
アノニマス・アニマルズ 動物の惑星
基本情報
時間：64分
公開：2020年
分類：パニック ファンタジー
あらすじ
林の中で鎖につながれた男は、人型の動物に連れられ、トラックに乗せられる。
ポイント
・人間と動物の立場を反転させるだけで物凄く恐ろしく感じる。
・動物が人間にする行為は、現実で人間が動物にしていること。
・動物は身体は人間の形をしているが頭部は動物そのもので奇妙。
・台詞がないことにより生まれている緊張感。
・台詞がないせいか、動物の鳴き声がやけに怖い。
アノニマス・アニマルズ 動物の惑星 | Filmarks映画
いぬやしき
基本情報
時間：126分
公開：2018年
分類：SF ヒューマン
あらすじ
家庭でも職場でも虐げられている親父『犬屋敷壱郎』は、ステージ4のがんを宣告される。
夜、家族にがんのことを告げられないまま飼い犬と公園を訪れた壱郎は、その場にいた青年『獅子神皓』と共に眩い光に襲われる。
ポイント
・自分は情けないと思っている壱郎が能力を善行に使うのに対して、社会に恨みを持つ獅子神は能力を悪行に使う。
・獅子神という一人の青年が、想像以上の事態を引き起こす。
・飛行シーンや戦闘シーンに迫力がある。
・獅子神と戦闘する際に壱郎が使う、地味ではあるが経験則を活かした策が新鮮。
・亭主関白とは正反対な、現代的な父親を描いた作品でもある。
ウィッチ
基本情報
時間：92分
公開：2016年
分類：サスペンス ファンタジー
あらすじ
1630年代のニューイングランド。
敬虔なキリスト教家庭の長女『トマシン』は、宗教論争の末に村を追い出された両親に連れられ、人里離れた森の近くで暮らすようになる。
しかし、五人姉弟の末っ子で赤ん坊の『サム』が、突然トマシンの前から姿を消してしまう。
ポイント
・訪れた不幸とそれによる疑心で崩壊していく家族。
・そこには主人公家族しか住んでいないため、閉塞感がある。
・終始不穏な音楽が使われていて、特に人声を使った音楽が怖い。
・昼間のシーンでも画面全体に薄暗さがある（夜のシーンは火の灯りしかないため屋内でも暗い）
・ラストシーンは何を意味しているのか。
記憶にございません！
基本情報
時間：127分
公開：2019年
分類：コメディ ヒューマン
あらすじ
『黒田啓介』は、目を覚ますと病院のベッドに居た。
記憶を失い自分が誰かも分からない黒田は、スーツの男たちから逃げ病院を飛び出す。
定食屋を訪れた黒田は、テレビのニュースで自分が憲政史上最悪の総理と呼ばれている総理大臣だと知る。
ポイント
・記憶がないことによるすれ違い。
・国民だけでなく身内からも嫌われている黒田。
・記憶を失ったことで人が変わった黒田は、周りの人や政治を変えていく。
・抜けたところはあるが、正直で国民を第一に考える、総理大臣に相応しい黒田。
グッドナイト・マミー
基本情報
時間：99分
公開：2015年
分類：サスペンス ファンタジー
あらすじ
自然に囲まれた家で暮らしている双子の『エリアス』と『ルーカス』は、態度が冷たくなった母親に疑心を抱く。
ポイント
・美しい景観の中で描かれる悲劇。
・屋外の明るさと屋内の暗さの対比。
・母親が包帯を巻いている理由。
・双子視点で描かれている点がポイント。
黒い家
基本情報
時間：118分
公開：1999年
分類：スリラー
あらすじ
生命保険会社に勤める『若槻慎二』は、女性からの問い合わせに対応する。
女性は「保険金は自殺した時でも出るのか」と尋ね、若槻は自殺を止めようと説得する。
ポイント
・カラー照明などの奇抜な演出。
・不快音や飛行音、町の施設から聞こえてくる音が不穏さを醸し出している。
・不意に訪れる恐怖シーン。
・幻想のようなシーンがある。
犬猿
基本情報
時間：103分
公開：2018年
分類：ヒューマン
あらすじ
印刷会社で営業マンをしている真面目な『金山和成』の自宅へ突然転がり込んできた、強盗罪で服役していた乱暴な兄『金山卓司』。
一方、和成が仕事で通っている印刷所の、仕事はできるが太っている『幾野由利亜』と、その妹で容姿は良いが仕事はできない『幾野真子』。
二組の兄弟・姉妹の出会いによって、それぞれの関係は歪み始める。
ポイント
・兄弟姉妹を持つ人は共感するはず。
・リアルな演技。
・黒い心を持つのは兄だけじゃない。
・歓喜の舞を見せる由利亜。
・ただでは終わらないラスト。
ザ・メニュー
基本情報
時間：106分
公開：2022年
分類：サスペンス パニック
あらすじ
美食家の『タイラー』とその連れ『マーゴ』は、孤島にある有名シェフ『ジュリアン・スローヴィク』のコース料理が振る舞われる高級レストランを訪れる。
ポイント
・初めは苛立ちや不安だった客たちの心情は明確な恐怖に変わり、シェフに支配されると同時に委縮していく。
・礼儀正しい一方で、狂気じみた行動を取る店側の人間たちが、怖いと同時に不気味。
・客たちが招待されたのには理由があり、シェフは恐ろしい目的を果たそうとしている。
・切羽詰まった客たちを演じる役者陣の演技が素晴らしい。
・優雅な音楽が不気味さに拍車をかけている。
左様なら
基本情報
時間：86分
公開：2019年
分類：青春
あらすじ
高校生の『岸本由紀』と『瀬戸綾』は、中学3年生からの同級生。
学校帰りの海辺、綾は中学時代の教師の葬式で「みんな凄い泣いてたのに、由紀ちゃんだけ泣いてなかった」と言い出す。
由紀が思い入れがなかったと言うと、綾はみんななかったよと言い、引っ越すことになったと告げる。
ポイント
・感動を覚える程にリアルな演技と会話。
・高校生ならではのいざこざ。
・「いるいる」と言いたくなるキャラクター。
・綾の真意は何だったのか。
6アンダーグラウンド
基本情報
時間：128分
公開：2019年
分類：アクション コメディ
あらすじ
億万長者『ワン』は、自らの死を偽装した者たちによるチームを作った。
メンバーは、CIA捜査官『トゥー』、ヒットマン『スリー』、スカイウォーカー『フォー』、ドクター『ファイブ』、ドライバー『シックス』。
彼らの目的は、“トゥルギスタン”を独裁者から救うこと。
ポイント
・片時も目を離せない冒頭20分間のカーアクション。
・アメリカらしい会話の掛け合いによって生まれる笑い。
・口喧嘩ばかりだが相性抜群なチーム。
・悪趣味だが痛快なラスト。
14歳
基本情報
時間：114分
公開：2007年
分類：青春
あらすじ
14歳の時に教師を彫刻刀で刺す事件を起こした『深津綾』は、26歳になり中学教師となっていた。
深津は生徒の自宅を訪れた帰り、中学時代の同級生で事件現場に居合わせた『杉野浩一』と再会する。
杉野は測量士として働きながら、深津が勤める学校の生徒にピアノを教えていた。
2人は14歳と接することで苦悩する。
ポイント
・子どもと大人の苦しみ。
・唐突な暴力シーン。
・耳鳴りや飛行音を使った演出。
・ワンカット長回し。
・基本は波のない無を感じる演技だが、感情的なシーンはしっかり感情を込めている。
声優夫婦の甘くない生活
基本情報
時間：88分
公開：2019年
分類：ヒューマン
あらすじ
1990年。ソ連で吹き替え声優の仕事をしていたヴィクトルとラヤは、イスラエルに移住してくる。
新天地での仕事探しに苦労する中、ラヤはヴィクトルに香水を売る仕事と偽り、ある仕事に就く。
ポイント
・高年夫婦のすれ違いを描いている。
・若者ではなく高年者が新天地で苦労しているのが新鮮。
・ヴィクトルは声の仕事に誇りと拘りを持っているが、ラヤはそうではない。
・哀愁漂う音楽。
1999年の夏休み
基本情報
時間：90分
公開：1988年
分類：青春
あらすじ
夏休み、帰省せず学校で過ごしていた『則夫』『直人』『和彦』のもとに、転入生の『薫』がやって来る。
薫は、崖から飛び降り消息不明になった同級生『悠』にそっくりだった。
ポイント
・舞台演技がハマっている。
・幻想的な雰囲気。
・少年たちを演じているのは少女たち。
・大人は登場しない。
・欧州風デザイン。
ソルト
基本情報
時間：100分
公開：2010年
分類：アクション サスペンス
あらすじ
アメリカのCIAで諜報員として働く『イヴリン・ソルト』は、出頭してきたロシアからの亡命者『オルロフ』の尋問をすることになる。
オルロフは、旧ソ連時代に訓練を受けたスパイがアメリカに侵入して“Xデー”を待っており、近くロシア大統領を暗殺する計画があると話す。
ポイント
・ソルトは誰の味方で、本当の目的は何なのか。
・ソルトの豪快で鮮やかなアクション。
・即席で作った武器や変装など、様々な策で壁を突破していくソルト。
・世界的な危機に発展していく展開が、平和が如何にもろく崩れやすいかを教えてくれる。
第9地区
基本情報
時間：112分
公開：2009年
分類：SF サスペンス
あらすじ
1982年。南アフリカのヨハネスブルク上空に、巨大な地球外宇宙船が出現。
三か月間動きない宇宙船に突入すると、そこにはエイリアンが。
エイリアンたちを隔離する“第9地区”はスラム化し、第9地区への抗議の声が高まっていった。
エイリアンの管理組織“MNU”の職員『ヴィカス・ファン・デ・メルヴェ』は、新たに用意された隔離地区にエイリアンを移住させる作戦に就き、立ち退き要請の同意を得るために第9地区を訪れる。
ポイント
・手持ちカメラの映像、ニュース映像、インタビュー映像など、テレビ番組の作りをしたシーンが多くある（特に序盤）。
・エイリアン側になりエイリアンと共闘するヴィカス。
・人間の強欲さに巻き込まれるヴィカスとエイリアン。
・エイリアンを用いて差別を描いている。
トウキョウソナタ
基本情報
時間：119分
公開：2008年
分類：ヒューマン
あらすじ
妻と2人の子どもと暮らす『佐々木竜平』は、勤めていた健康機器メーカーをリストラされてしまう。
ポイント
・家族それぞれの葛藤が描かれている。
・互いのことを全然知らない、奇妙だがよくある家族関係。
・ハッとさせる出来事が何度か起きる。
・ホラーではないが、ホラーを見ているかのような感覚にさせられる演出。
富江
基本情報
時間：95分
公開：1999年
分類：ホラー
あらすじ
三年前の交通事故により記憶障害を患っている『泉沢月子』は、精神科で催眠療法を受けている。
そんな中で月子が住む隣の部屋に越してきた男は、女の生首を育てていた。
ポイント
・明かされていく富江と月子の過去。
・富江の能力。
・90年代独特の雰囲気が恐怖を増幅させている。
・一見安らぎすら感じさせるが、奇妙な音楽。
・鳥肌のラストシーン。
人数の町
基本情報
時間：111分
公開：2020年
分類：サスペンス
あらすじ
世の中に居場所がない『蒼山哲也』は、借金取りに暴力を受けていたところを、黄色いツナギを着た『ポール』を名乗る男に助けられる。
哲也を『デュード』と呼ぶポールが「居場所を用意してやる」と言って哲也を連れて行ったのは、奇妙な“町”だった。
ポイント
・“町”で暮らす人たちがしていることは一見奇妙だが、行為そのものは現実にありふれている。
・ある時に鳴る音楽は安らぎすら感じさせるが、鳴る状況によって怖い音楽になっている。
・明るくも暗くもなく少しフワフワしている蒼山は、あることをきっかけに人が変わる。
・社会はどうあるべきか、を考えさせられる。
HOUSE ハウス
基本情報
時間：88分
公開：1977年
分類：ダークコメディ ホラー
あらすじ
夏休みを控える高校生『オシャレ』は、イタリアから帰ってきた父親と再会する。
父親はイタリアから連れてきた新しい妻を紹介するが、亡くなった母親を大切に思っているオシャレはショックを受け、夏休みに行く予定だった軽井沢へは行かないと言う。
演劇部の合宿で使う予定だった民宿が使えなくなったことを知ったオシャレは、部員たちに『おばちゃま（羽臼香麗）』の家へ行かないかと提案する。
ポイント
・不可解な現象に見舞われる女子高生たち。
・和と洋が混在したデザイン。
・これでもかと画面加工を多用したホラー演出。
・舞台のような演技が、作品独特の世界観と絶妙にマッチしている。
・どんなにホラーな展開になってもコメディを入れてくる。
ピクセル
基本情報
時間：106分
公開：2015年
分類：SF コメディ
あらすじ
子どもの頃アーケードゲームが得意だった『サム・ブレナー』は、大人になり電気機器の取り付け業者として働いている。
仕事で『ヴァイオレット・ヴァン・パッテン』という女性の家を訪れていたサムは、幼馴染の親友で人気がない大統領『ウィル・クーパー』に呼び出される。
米軍基地が正体不明の敵から攻撃を受け、ウィルはサムの助けを必要としたのだ。
サムは口喧嘩していたヴァイオレットの家を後にしホワイトハウスへ向かうが、なぜかヴァイオレットがサムに付いてくる。
ポイント
・ゲームオタクの活躍が描かれる。
・現実世界に現れるゲームキャラクター。
・使えない大統領ウィル。
・変人なオタク仲間ラドロー。
ビバリウム
基本情報
時間：97分
公開：2020年
分類：パニック SF
あらすじ
小学校で教師をしている『ジェマ』は、恋人の『トム』と不動産屋を訪れる。
2人は営業マンに勧められ、理想の宅地だと言う“ヨンダー”を見に来る。
9番の家を紹介された2人は各部屋を見て回るが、庭を見ていた間に営業マンが姿を消す。
あまり乗り気でなかったトムは「今のうちに帰ろう」と言い2人は車を発進させるが、道に迷ってしまう。
ポイント
・状況によって生まれるカップルの亀裂。
・少年が怖すぎる。
・人がいないという恐怖。
・展開が予想できるからこそ、そこに近づいていくのが怖い。
・考察したくなる。
ファニーゲーム
基本情報
時間：108分
公開：1997年
分類：スリラー
あらすじ
別荘へ向かっていたショーバー家は、隣人に挨拶するが何やら様子がおかしかった。
母親が別荘で電話をしながら料理をしていると、隣人と一緒にいた青年が訪れ「卵を分けて欲しい」と頼まれる。
ポイント
・人間がおもちゃのように扱われている。
・ルール違反ともいえる常識外れの演出。
・脱出劇的な面白さもある。
・酷い目に遭わされたことによる悲痛な叫びは演技とは思えない迫力。
PLAN 75
基本情報
時間：112分
公開：2022年
分類：ヒューマン
あらすじ
75歳以上の人が安楽死を選択できるPLAN75が施行された現代社会。
78歳の『角谷ミチ』は、ホテルの清掃員をしながら一人で暮らしている。
一方、役所で働く『岡部ヒロム』は、PLAN75の申請に来た叔父と再会する。
ポイント
・死を選択する権利は与えられるべきか。
・若い人たちがミチに対して敬語で丁寧に接してくることが、逆に距離を感じて虚しい。
・高齢者と接する中で生じる若者の変化。
・高齢者に関わらず、人との繋がりと金が必要不可欠。
・照明が暗いシーンが続くことで、ラストシーンが際立っている。
プレデター:ザ・プレイ
基本情報
時間：99分
公開：2022年
分類：スリラー SF
あらすじ
1719年、北アメリカ。
戦士になることを夢見ているコマンチ族の『ナル』は、空にしるしを目撃し、それは電神鳥で試練の狩りを迎える時が来たと兄に言う。
しかし、ナルが見たのは狩猟を目的とする知的生命体『プレデター』の宇宙船だった。
ポイント
・自分が所属するコミュニティで認められようとするナル。
・世界観にマッチした民族的な音楽。
・広い空や大地を捉えた美しい画面。
・ナルは知恵を使って闘う。
・プレデターの特徴（体を透明化できる。危険性の高い相手を狩猟する。体温を感知することで敵を見分ける）
ペトルーニャに祝福を
基本情報
時間：100分
公開：2019年
分類：ヒューマン サスペンス
あらすじ
無職で恋人もいない『ペトルーニャ』は、母親に紹介された会社へ面接を受けに行く。
面接の帰り、ペトルーニャは男性たちによる伝統儀式に遭遇する。
ポイント
・自己否定と自己肯定の狭間で生きるペトルーニャ。
・ペトルーニャの精神状態がペトルーニャの動きに現れている。
・親子関係を描いた作品でもある。
・最後にペトルーニャがすることの意味。
ポエトリー アグネスの詩
基本情報
時間：139分
公開：2010年
分類：ヒューマン
あらすじ
孫と二人で暮らす『ヤン・ミジャ』は、生活保護と介護の仕事で何とか生活している。
文化講座で詩を学び始めたミジャは、孫の友人の父親たちに呼び出され、孫がある罪を犯したことを聞かされる。
ポイント
・ミジャは詩を考えると同時に、反省の色が見えない孫が犯した罪にどう落とし前をつければいいのか悩んでいる（そんなミジャが最終的に孫に対してとる行動とは）。
・ミジャという女性と男性たちとの話でもある。
・ミジャは身の回りの人に振り回され反抗できず、苦しみながらも人前では平気な振りをしている。
・BGMが使われておらず、街や人々の様子も自然なため、極めて現実的な世界観になっている。
・最後に読み上げられるミジャの詩の意味、ミジャはどうなったのか。
ボックス 孤独の闇
基本情報
時間：70分
公開：2021年
分類：ヒューマン サスペンス
あらすじ
俳優としての成功を夢見る25歳『タイラー・スティーブンス』は、オーディションを受け続けるが上手くいかない。
そんなタイラーは、“ボックス”という映画の一次審査を通過する。
ポイント
・“ボックス”という映画に出演する前のタイラーを中心に描きつつ、出演した後のタイラーが悪夢についてカウンセリングを受けてる様子も描いている。
・悪夢に出てくる部屋は、それぞれ何を象徴しているのか。
・ナレーターの正体とは。
・夢を叶える＝幸せ、ではない。
マジカル・ガール
基本情報
時間：127分
公開：2014年
分類：サスペンス ヒューマン
あらすじ
失業中の『ルイス』は、白血病の娘が好きな魔法少女アニメの一点物のドレスを買ってあげようとするが、貧しいルイスには出せない金額だった。
本を売ったり友人に手を借りようとするも金を調達できないルイスが、強盗しようと宝石店の前で石を持っていると、上から嘔吐物が降ってくる。
ポイント
・追い込まれた人間がすること。
・予想外の展開の連続。
・不幸がさらなる不幸を呼ぶ恐ろしさ。
・最後の最後まで人間の黒い部分を見せてくる。
メランコリック
基本情報
時間：114分
公開：2019年
分類：スリラー ヒューマン
あらすじ
東大を卒業したものの職に就かずにいる『鍋岡和彦』は、実家で両親と静かな生活を送っている。
近所の銭湯“松の湯”を訪れた和彦は、高校時代の同級生『副島百合』と再会する。
和彦は百合に勧められ松の湯でアルバイトを始めるが、そこで衝撃的な現場を目撃してしまう。
ポイント
・台詞と演技がとてもリアル。
・殺し屋と淡い恋愛が同時に描かれている。
・殺し屋という仕事が普通のバイト同然に見えてくる。
・同僚である松本の、見た目とギャップがあるキャラクター。
・熱い青春映画を観たかのよう。
優しき罪人
基本情報
時間：100分
公開：2018年
分類：ヒューマン
あらすじ
両親を事故で亡くした『ヨンジュ』は、弟と二人で生活している。
そんな中、弟が罪を犯してしまう。
ポイント
・ほとんど音楽が使われていない上に無言も多く、環境音が虚しさを放っている。
・カメラを少し揺らして撮られたカットが多い。
・苛まれるヨンジュ役の演技のリアリティ。
・孤独と金銭に苦しむヨンジュを満たす存在が誰なのか。
［リミット］
基本情報
時間：95分
公開：2010年
分類：パニック
あらすじ
イラクでトラック運転手をしているアメリカ人『ポール・コンロイ』は、気が付くと棺の中に閉じ込められていた。
ほとんど身動きが取れない中、ポールは棺の中にあった自分のものではない携帯電話を使い助けを求める。
ポイント
・ポールが一人閉じ込められている棺内のシーンだけで話が進む。
・限られた灯りしかない中で、携帯とペンを使い何とか助かろうとするポール。
・様々なハプニングが発生する。
・緊急事態に見舞われ焦るポールに対して、落ち着いている電話相手が怖く感じる。
・思うようにいかない苛立ちを初めは表に出すポールだが、精神的に追い込まれると同時に静かになる。
隣人13号
基本情報
時間：115分
公開：2005年
分類：スリラー
あらすじ
小学生時代にいじめを受けていた青年『村崎十三』の心の中には、凶暴なもう一つの人格『13号』が宿る。
13号は自分をいじめた『赤井トール』に復讐するため、赤井の住むアパートに引っ越し、赤井が働く工務店で働き始める。
ポイント
・十三にとっても13号は厄介な存在である。
・十三と13号が入り乱れる描写。
・十三の内を表した赤い部屋や昼間でも暗い空やといった、目を引く画面作り。
・小学生時代同様、暴力的で子どもじみている赤井だが、家族のことは大切にしていて、十三と違い人間味がある。
・終盤の描写が意味することは何なのか。
