【二択の初恋】中国の青春恋愛ドラマが見たい人におすすめ【感想レビュー/初心者】

あらすじ

高校に進学した『ルー・ミアオ』は、幼馴染の『ジアン・ハオユエ』と同じ学校に通い始める。
そんなミアオとハオユエは、幼馴染であると同時に兄妹でもあった。

ポイント

ハオユエの恋

まず、ハオユエとミアオは兄妹といっても血の繋がりはありません。
そしてハオユエはミアオに想いを寄せていますが、好意を表に出さないタイプなので、いつもすまし顔でミアオと接しています。

そんなハオユエの前に現れるのが、シー・チョー。
彼は転校してくるなりミアオに一目惚れし、しかもコミュ力が高く積極的なタイプなので、直ぐにミアオと友達になります。

これにはハオユエも黙っていられません。
が、やはりハオユエ、好意の示し方が遠回しです。
一番驚いたのは、チョーがハオユエにあげた占い本で、自分とミアオの相性が悪くチョーとミアオの相性は良いことに気付いたハオユエが、相性を示す数値を書き換えたことです。
遠回しな一方で大胆でもあるんですね。

シー・チョー

本作で変わっているなと思うのが、チョーの扱いです。

チョーはミアオに自分を見てもらおうとするけど、ミアオはいつもチョーよりもハオユエを見ています。
こういう場合、普通はチョーを落ち込ませると思います。
そうしてチョーに感情移入させるのがよくある展開です。

しかしチョーは諦めずにアタックし続け、かなり後半になるまで落ち込まず、その時間も非常に短いです。
だからチョーが可哀想に映らなくて、同時にハオユエが悪く映らないようになっています。

ハオユエの障害

ハオユエは小さい頃に片足を切断していて、現在は義足を使い生活しています。
切断する原因となった交通事故を起こしたのはミアオの父親で、その責任としてミアオ家はハオユエの面倒を見ることになり、現在も義足にかかる費用はミアオ家が負担しています。

ハオユエの障害を誰よりも気に掛けているのは、ミアオです。
ハオユエが障害のことで被害を受けることを決して許さず、ハオユエ以上に怒ります。
高身長男子のハオユエに対してミアオは華奢ですが、ハオユエを護る存在でもあるんです。

亀裂

ミアオ家

ミアオの両親の関係は基本的には良好ですが、そこに亀裂が入ります。
父親が起こした事故によってハオユエにもお金を使わなければならず、家計の余裕がなくなってしまったことによるものです。
長年蓋していた不満を抑えられなくなった母親は、父親を避けるようになります。

ハオユエ家

両親の仲が悪くなるのは当然ミアオにとって辛いことです。
そして、自分が原因でミアオ家に迷惑をかけてしまっていることに責任を感じるハオユエにとっても辛いです。
しかもハオユエの両親は離婚している上に、ハオユエが二人で暮らす実の父親は堕落した生活を送っていて、ろくにハオユエの面倒を見ていません。
そんな父親をハオユエは嫌っていて、この二人にも亀裂があります。

サブキャラクターの恋

ミアオにはチョー以外にも二人の友人がいます。
それが、優等生女子のズーイエと、等身大男子のグオグオです。

ズーイエは感情ではなく堅実に恋人を選ぶタイプで、上級生を含めた男子たちの魅力を数値化してランキングをつくっている変わり者です。
そんなズーイエにとって、容姿端麗で利口なハオユエは有力候補ですが、彼女が恋するのはハオユエではなく別の男子です。

グオグオは他のキャラに比べると出番は少ないですが、最も親近感のある癒しキャラとして重要な存在です。
バスケ仲間のチョーと行動することが多く、振り回されながらもチョーのサポートをしてくれます。
そんなグオグオは、あることをきっかけに先輩女子に恋します。