【私の解放日誌】マイディアミスターみたいな韓国ドラマが見たい人におすすめ【名作】

はじめに

この記事では、ドラマ『私の解放日誌』を紹介しています。

本作は、名作ドラマ『マイ・ディア・ミスター ~私のおじさん~』が好きな人にぜひ見て欲しい作品です。
脚本が同じパク・ヘヨンというのもありますし、落ち着いた雰囲気も似ています。

あらすじ

京畿道の実家で暮らしている次女『ヨム・ミジョン』長男『チャンヒ』長女『ギジョン』の三兄妹は、ソウルの会社で働きながら満たされない日々を送っている。実家の近所には、三兄妹の父の仕事を手伝っている寡黙で素性の分からない『ク』が暮らしていた。

ポイント

本作を楽しむ上で押さえておきたいポイントを紹介します。

満たされない日々を送る人々が紡ぐ名言の数々

そもそも韓国ドラマは名言が多いですが、本作は特に多いなと感じています。

個人的に一番印象に残っているのは、「あらゆる人間関係が労働のよう。目覚めている全ての瞬間が労働なの」という台詞。
これは人間関係だけでなく、様々なものにあてはめられると思います。
人間関係に悩んでる人にとっては人間関係が労働だし、視力に悩んでいる人にとっては見ることが労働、勉強に悩んでいる人にとっては勉強が労働になる。
つまり悩みは労働であり、全ての瞬間を労働にさせかねないのだと思います。

もう一つ紹介したいのが、共感と同時に発見もあった台詞です。
それは『なぜ人は恋するとドキドキするのか』について語った台詞なのですが、それまで漠然と感じていたことが言語化されて「なるほどそういうことか」と頷けました。
具体的な台詞は、本編を見てみてください。

背景の美しい自然

映像面で印象的なのが、自然です。
本作で舞台となっているのは京畿道の田舎で、外のシーンも多いため、自然が映ることが多いです。
しかも夏なので青々しくて、その後変わっていく季節を感じることができます。

また、メインの三兄妹はソウルの職場で働いているため都会のシーンも多く、別世界な二つの舞台の対比を楽しむこともできます。

クは何者なのか

地元の人間ではないクは基本的に何も喋らず、口を開くのは仕事で必要な際だけ。
プライベートな話は一切しません。
謎に包まれている彼は、一体どこで何をしていた人なのでしょうか。

ミジョンとクの距離感

クはミジョンの父親の下で働いているので、ミジョンと一緒に食事することもあります。
とはいえ話すようなことはなく、物理的な距離は近い赤の他人といった関係です。

そんな二人は「私をあがめて」というミジョンの一言をきっかけに会話するようになります。
しかし恋人関係でも友人関係でもないため、二人の間にはある程度の物理的距離がありますが、心的な距離は凄く近くに感じます。

二人とも世の中にうんざりしているから期待してなくて、呆然と生きている。
だからテンションの波長が合うのだと思います。

自然な雰囲気

今までたくさんのドラマを見てきましたが、本作ほど静けさを感じたドラマはありません。
BGMがない環境音だけの音響と非常にナチュラルな演技によって構成された場面を見ていると、画面に吸い込まれるような感覚になります。
まるで自分がドラマの世界にいるみたいで、他のドラマよりも集中できます。