【ライブ~君こそが生きる理由~】泣ける韓国ドラマが見たい人におすすめ【隠れた名作/警察官/感想レビュー】

あらすじ

なかなか就職活動が上手くいかない『ハン・ジョンオ』。
インターンで働いていた会社に騙され詐欺被害に遭ってしまった『ヨム・サンス』。
警察官募集の貼り紙を見て警察官になることを決心したジョンオとサンスは、暴力的な荒くれ警官『オ・ヤンチョン』に出会う。

ポイント

壮絶な警察官の仕事

警察官たちは死を目の当たりにすることもあれば、襲われることもあります。
試練が続く環境で懸命に働いているわけです。
そんな彼らを見ていると、生きる、を感じます。
生きていることは当たり前じゃないのだと再確認させてくれます。

警察官の仕事で個人的に凄く印象に残っているのは、嘔吐物を処理するシーンです。
酔った連行者がパトカーの中で吐いてしまうのですが、それを処理するのは警察官です。
別に肉体的なダメージは受けませんが、他人の嘔吐物を処理するのは精神的な負担が大きいでしょうし、それをするために警察官になったわけでもないので、しみじみ大変だなと思いました。

ヤンチョンが抱える問題

ヤンチョンはかなり荒れた人(不器用で亭主関白)で、人間関係でいくつも問題を抱えています。
そんな彼の物語が、個人的に本作で一番の見どころです。

サンス

ヤンチョンは警察官として働き始めたサンスとペアになります。
しかし、ヤンチョンは言うことが変わったり手が出たりするので、サンスは怒りを募らせていきます(サンスが怒りをぶつけた時に起きる展開が最高)

家庭

ヤンチョンには妻と二人の子どもがいます。
しかし、ヤンチョンは家庭をおざなりにしてきたため、家族から冷たい目で見られています。

父親

ヤンチョンの父親は今でこそ落ち着いていますが、かつてはヤンチョンや母親に暴力を振るっていました。
そのためヤンチョンは父親を嫌っています。

警察官たちの絆

サンスとジョンオが勤めるホンイル署の警察官たちは、度々衝突します。
じゃあ仲が悪いのかといえば、そういうことではありません。
現に、彼らは仲間が困っている時に助け合います。
根っこではちゃんと繋がっていて、だからこそ衝突するわけです。
いわば、喧嘩は多いが仲が良い家族みたいな関係性ですね(喧嘩するほど仲が良い)

サンスの恋

サブストーリーとして描かれるのが、ジョンオに恋するサンスの物語です。

ジョンオはサンスに恋心はなく別に好きな人がいるのですが、それでもサンスは諦めません。
モテない男サンスがジョンオに振り向いてもらおうとする姿は、本当にカッコイイです(ジョンオもサンスに好かれることを嫌がるわけではない)

本筋のストーリーが生死を伴うシリアスさを孕んでいる分、息抜きの役割も果たしていますが、恋は恋でつらいし先が気になります。
ドラマを見ながらサンスと一緒に一喜一憂して、完全にサンス応援団になってました。

サンス役の演技

演技で注目して欲しいのが、サンス役の表情です。
怒り、緊張、喜び、悔しさ、そういった感情がリアルに宿っています。

特に印象的なのが、怒りを抑えながら話している時の演技です。
爆発しそうな怒りを抑えて、声を震わせながら話しています。

激しく泣いたり怒ったりすれば、確かにそれだけ哀しんだり怒っていることが分かりますが、サンス役の演技はそうではありません。
感情を抑えた上で、その中に宿る大きな感情が伝わってくる凄さがあります。